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に書いた、小さな環境省の記事
先日の新聞で「奄美・琉球」が世界自然遺産の暫定リストへ追加されたとの見出しが掲載されていました。
対象地域は、奄美大島、徳之島、沖縄本島北部、西表島の4島。
珊瑚の種類の多様さ、独自の進化を遂げた希少動植物の生息地として海外からも
大きな注目を浴びている地域です。
環境省は早ければ、2015年にユネスコに推薦をし、
16年に開かれる世界遺産委員会での登録を目指しているそうです。
となれば登録まで仮に3年。
世界遺産に登録されれば、メディアでしばらく大きな注目を浴びることになります。
その瞬間から今までの何倍もの観光客がこの小さい島々へ押し寄せてきます。
観光客が増えれば当然、宿泊・商業施設、仕事を求めてやってくる移住者の方も増えるでしょう。
また自然をフィールドとしたツアーや、新事業者の増加も
急激に見られることが予想されます。
その時、私達はこの美しい自然や動植物を今までと同じように守り続けることはできるのでしょうか。
人があまり出入りしなかったからこそ守られてきた自然もあると思います。
屋久島でも世界遺産登録後、ツアーのフィールドとして活用していた場所の
自然破壊、ゴミの増加、し尿処理の問題など、数々の課題が浮上してきたようです。
「世界遺産登録」というのは、大勢の方に素晴らしい自然環境に目を向けてもらえる良いきっかけではありますが、
それによって失われていくものもあるのではないでしょうか。
大自然の中でアクティビティーを楽しみに来る観光客の方も
私達自然の中でツアーを行っている事業者も
全ての人が、自然保護と観光事業発展という点で、
自分達がやっていることを、果たしてこのままのやり方でよいのかと
もう一度しっかり考える時期がやってきたのではないでしょうか。